音声形式ざっくりまとめ PCM/WAV/FLAC/ハイレゾ/MP3/AAC/Opus

2025年10月15日水曜日

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Linear PCM (圧縮なし)

.wav・.aiff・音楽CDとして有名な非圧縮形式
画像データで例えるとBMPのように、圧縮しないため劣化しない

基本的にデジタル音声はPCMで処理される
MP3・AAC・Opusなどの圧縮音声の圧縮前はPCMであり、再生時にRAM上でPCM形式に戻る

楽曲制作でPCM(.wav)が使われる

可逆圧縮 (損失なしの圧縮)

FLACやALACを指す
PNGやZIPのように完全に元に戻す事が出来るため、PCMと完全一致の音質で容量削減
普段はFLACで保存して、必要に応じて適切な音声形式を作るのがおすすめ

ハイレゾ

PCMやFLAC、24bit Intや32bit Floatなどのハイビット
画像データで例えるとRAWのように、レタッチ耐性が高い

楽曲制作で必要なスタジオ規格としてPCM 32bit Floatなどを使用
96kHz以上のハイサンプリングレートはスロー再生時の破綻が少ないなど音声編集に耐える

人間の聴力の限界を超えているため、音声編集しないのであれば48kHz/16bitで十分なのが実情
だけど24bit Intや32bit Floatなどは制作現場の想いが詰まった大事なデータである事に変わり無い

非可逆圧縮 (損失ありの圧縮)

スマホや低速回線など容量削減が重要な環境に適した音声形式
画像データで例えるとJPEGのように、圧縮により劣化する

MP3

1993年誕生 かつて人気だった古い音声形式
現在もフリー音声素材などで見かける

後継形式が優秀なので今は出番が無い

エンコーダーによって品質が変わる、「LAME」と「午後のこ~だ」が高品質
最大ビットレート 320Kbps

AAC (.m4a)

1997年誕生 MP3よりも効率的な古い音声形式
デジタル放送・Blu-ray・iTunesなどで使われる

まだ一定の普及率があり、X(Twitter)などAACしか対応してないプラットフォームが存在するため、古い環境との互換性が必要なら今後も出番あり

エンコーダーによって品質が変わる、「Apple CoreAudio AAC」と「FDK AAC」が高品質
チャンネルあたりの最大ビットレートはサンプリング周波数の6倍
48kHz/16bitスレテオの場合、48kHz×6=288Kで、288K×2ch=576Kbpsが最大ビットレート
だけどエンコーダーによってはMP3時代の慣習で最大320Kbpsに制限される場合あり
デコーダーはそのような制限は無いので、576KbpsのAAC音声データはAACを再生出来る環境であればどこでも再生可能

Opus

2012年誕生 AACよりも効率的な音声形式
YouTube動画・ZoomやDiscordなどの多くの音声通話機能でも使われる

192Kbps以下の低ビットレートでも良好な音質を維持
同じビットレートで比べるとMP3やAACよりもOpusが高音質なので、古い環境との互換性が不要ならおすすめ

エンコーダーによって品質が変わるような面倒くささが無いため、悩まずに済むので変換しやすい
最大ビットレート 500Kbps

他にも色々ある

MP2・WMA・AC-3・Ogg・ATRACなど様々な音声形式があるけど全部紹介するとキリが無いので割愛

まとめ

  • CD取り込みなど普段は、FLACで保存、または必要に応じて.wavで保存
  • 容量削減したい場合は、Opus変換、またはAACしか対応してないX(Twitter)などはAAC変換

こちらのMV制作をお手伝いして動画の最終書き出しを担当しました
YouTubeはOpus 128Kbpsに変換がかかりますがYouTube MV投稿はPCM/FLAC推奨です
PCM/FLAC音源を元としたOpus変換なら128Kbpsでもこの音質です!

動画投稿と言うとうっかりAAC音声にしてしまいがちですが
PCM(.wav)→AAC(動画作成)→Opus(YouTube側)は損失圧縮が2度発生して良くないので、
PCM(.wav)→PCM(動画作成)→Opus(YouTube側)となるように作りましょう

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