サイズが大きい動画をWebMに変換してサイズ節約

2025年12月12日金曜日

PC エンコード

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20年前のBlu-rayでお馴染みH.264 + AACが流行ってから長すぎる年月が立ち、遠い未来に来てしまいました。まだこの世にCore i7すら存在しなかった時代に私は1080pエンコードをH.264で頑張ってたのが懐かしい思い出です。

ゲームやビデオカメラの録画など20年以上のデータがTB単位でたまっています。
早い話HDDを買い足せば良いのですが、昨今の物価高騰で財布的に難しい方も居ると思います。

今となってはH.264は古すぎる規格で、特に低ビットレートでは最新のH.266やAV1に比べると画質の差を痛感します。サイズ節約のためにはビットレートを下げないといけないのですが、画質の犠牲を最小限に抑えるためには変換先候補からH.264が外れます。

H.266は今後業界標準になる可能性が残りつつも2025年時点では普及がかなり遅れているため、PC・スマホ・ブラウザなど幅広い再生対応環境を確立しているAV1・WebM変換を紹介します。

※動画編集の素材として使う場合は、お使いの動画編集ソフトがAV1・WebMに対応しているかを必ず先にご確認ください。

GUI(初心者向け) HandBrakeを使う方法

HandBrakeをダウンロードしてインストールします。

変換したい動画を読み込んだら、以下の通りに設定

映像品質QP/RFの値や、音声ビットレートの値は、お好みで調整します。
QP/RFの値は、大きいほど低サイズ低品質、小さいほど大サイズ高画質。

設定が完了したら「🟢エンコード開始」ボタンを押すと変換が始まります。

CUI(上級者向け) ffmpegを使う方法

導入方法はコマンドプロンプトを管理者権限で開いて
winget install --id=Gyan.FFmpeg -e
導入が完了した後は、コマンドプロンプトは管理者権限じゃなくてもOK

まずは変換したい録画が保存されているフォルダに移動
cd "C:\Users\ユーザー名\Videos"

NVIDIA GPUの場合のコマンド例:
ffmpeg -hwaccel cuda -hwaccel_device 0 -c:v hevc_cuvid -i "入力動画名.mp4" -c:v av1_nvenc -tune hq -multipass fullres -preset p7 -b:v 0 -cq 30 -rc-lookahead 60 -spatial-aq 1 -temporal-aq 1 -c:a libopus -b:a 128k "出力動画名.webm"

じっくりコトコト煮込んだ長時間CPUエンコードの例:
とにかく時間がかかるので注意、4K以上の解像度や長時間の動画であれば数日以上を要します。
その代わり低ビットレートでもより高い画質を期待出来る。
1パス目:
ffmpeg -i "入力動画名.mp4" -c:v libaom-av1 -crf 30 -pass 1 -y -cpu-used 8 -g 600 -aq-mode 3 -tile-columns 2 -row-mt 1 -auto-alt-ref 1 -lag-in-frames 25 -arnr-maxframes 7 -arnr-strength 4 -enable-tpl 1 -an -f webm NUL
2パス目:
ffmpeg -i "入力動画名.mp4" -c:v libaom-av1 -crf 30 -pass 2 -y -cpu-used 6 -threads 8 -g 600 -aq-mode 3 -tile-columns 2 -row-mt 1 -auto-alt-ref 1 -lag-in-frames 25 -arnr-maxframes 7 -arnr-strength 4 -enable-tpl 1 -c:a libopus -b:a 128k "出力動画名.webm"

映像品質QP/CRFの値や、音声ビットレートの値は、お好みで調整します。
QP/CRFの値は、大きいほど低サイズ低品質、小さいほど大サイズ高画質。

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