この記事は上級者向けです。初心者はVRChatで音楽を届けよう!弾き語り・DJ・歌ってみた配信向け「OBS×TopazChat」の設定方法! | こはろぐから始めましょう。
FFmpeg AAC、CoreAudio AAC、Nero AAC、FDK-AAC、いずれにしてもAACは非可逆圧縮音声であるという事には変わりがありません。
クリティカルな用途で配信を望む場合、OBS標準のRTMP配信ではなく、RTSP配信なら音楽CDや.wavのような非圧縮LPCM音声を使う事が出来ます。
元々VRChat内配信視聴はrtspt://(RTSPのTCPモード)なので、RTSP配信はVRChatと相性良い。
ただしRTSP配信はOBSのカスタム出力(FFmpeg)を使い設定する必要がありとても難しいため、初心者はiTunesをインストールするだけでOBSで簡単に利用できるようになるCoreAudio AACをおすすめします。(CoreAudio AACはAACエンコーダーの中でもトップクラスに音質が良い。OBSでFDK-AAC 576Kbpsという手段もありますがこちらは導入難しいです。)
設定に慣れてる方はLPCM配信に挑戦してみてください!音声クォリティUPに繋がります!
マルチプレクサ設定やNVEnc映像エンコーダー設定の記述はきょうさんのViXtRiA用OBSプロファイルを参考にさせていただきました。ありがとうございます!
- FFmpeg出力の種別: URLに出力
- ファイルパスまたはURL: rtsp://で始まるURL (rtmp://ではないので注意!)
- TopazChatの場合:
rtsp://topaz.chat/live/ストリームキー - VRCDNの場合:
rtsp://ingest.vrcdn.live/live/ストリームキー
または
rtsp://ingest.vrcdn.live/guest/ストリームキー
- TopazChatの場合:
- コンテナフォーマット: rtsp
- マルチプレクサーの設定:
rtsp_transport=tcp fflags=nobuffer buffer_size=1400 pkt_size=1400 - 映像ビットレート: 推奨ビットレートがある場合、音声1536Kbpsを引いた値以下にする
- TopazChatの場合や映像が不要・静止画の場合は100K~500Kbpsに抑える
- VRCDNの場合上限6000推奨3500-1536=1964なので2000Kbps程度に設定
- キーフレーム間隔: 15
- 全てのコーデックを表示: ✅
- 映像エンコーダ: 使用環境に合わせる
- NVIDIAの場合: h264_nvenc
- Radeonの場合: h264_amf
- ノート(dGPU非搭載)PCの場合: libx264
- 映像エンコーダ設定: 使用環境に合わせる
- NVIDIAの場合:
preset=15 profile=2 tune=3 multipass=2 rc=1 rc-lookahead=2 zerolatency=1 minrate=1M maxrate=2M bufsize=2M
(minrate=1M maxrate=2M bufsize=2Mは、設定した映像ビットレートに合わせます) - Radeonの場合:
preset=1 profile=100 rc=1 usage=1 latency=1 qp_i=18 qp_p=18 g=120 bframes=1 bf=1 rc_max_rate=2000 rc_buffer_size=2000 qmin=18 qmax=46 coder=1 me_half_pel=1 me_quarter_pel=1 vbaq=1 intra_refresh_mb=255
(rc_max_rate=2000 rc_buffer_size=2000は、設定した映像ビットレートに合わせます) - ノート(dGPU非搭載)PCの場合: preset=ultrafast tune=zerolatency
- NVIDIAの場合:
- 音声ビットレート: 1536Kbps固定です
- 音声エンコーダ: pcm_s16be - PCM signed 16-bit big-endian
カスタム出力(FFmpeg)で設定した配信は「録画開始」ボタンで配信します
音楽CDや.wavといった一般的なPCMはLittle Endian(pcm_s16le)ですが、
なぜ生配信のために使用する音声PCMはBig Endian(pcm_s16be)なのかについて
私たちがWeb・Twitter・Discord・VRChat・ネットワーク対応ゲームなど、多くのシーンでTCP/IPを使って通信しています
TCP/IP自体がBig Endianであるため、生配信に使うPCMも合わせてBig Endianにします
これで私は去年から自宅サーバーにMediaMTXを建ててVRChat内LPCM配信を楽しんでて、いくつかのイベントに貸し出しもしています。
情報源となったViXtRiAはLPCMのみならず8chサラウンドにも対応、これを用いたCANDYTRIPやLive_li_V_e等のイベントはとても素晴らしいのでぜひ訪れてみてください!
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