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2024年8月17日土曜日

OBS Studioを録画に使う(NVEnc環境)

NVIDIA製GPU搭載の独立したエンコーダー「NVEnc」はPCに余計な負荷を与えません。
NVEncの処理性能が足りる限り、画質高めの録画設定でも快適です。
便利なNVEncを最大限に活用しましょう。

※補足

レート制御の定数QP(CQP)は、定数QP(CPレベル)数値が小さいほど品質が高い

プリセットのP1~P7は、定数QPであれば基本的に負荷設定だと見てください
P1でも保存容量が増えるだけで録画品質に変わりありません
撮る映像の表現によってNVEncの使用率が変わるので、タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブ→「GPU」内の「Video Encode」が100%張り付かないように、必要に応じてプリセットを調整してください

マルチパスは、基本的に1パス。P7でも余裕があれば2パスを選んでも良いでしょう。

Video Encode and Decode GPU Support Matrix | NVIDIA Developerを参考に書いているため、なぜか世代番号が飛んでます

第8世代NVEnc 2022年~

第8世代からAV1に対応したが録画は引き続きH.265/HEVCを用いる

デュアルNVEnc

RTX4070Ti~RTX4090

第8世代デュアルNVEncから実用的なリアルタイム8K60fpsエンコードに対応
7680x4320 60fpsの場合: H.265/HEVC 定数QP 24 プリセットP1
3840x2160 60fpsの場合: H.265/HEVC 定数QP 14
2560x1440 60fpsの場合: H.265/HEVC 定数QP 14
1920x1080 60fpsの場合: H.265/HEVC 定数QP 14

シングルNVEnc

RTX4050~RTX4070Super

第7世代NVEncと同じ設定を流用

第7世代NVEnc 2018年~

RTX2000~RTX3000とGTX1650Super~GTX1660Ti

第7世代からH.265/HEVCでも実用的なリアルタイム4K60fpsエンコードに対応
3840x2160 60fpsの場合: H.265/HEVC 定数QP 14
2560x1440 60fpsの場合: H.265/HEVC 定数QP 14
1920x1080 60fpsの場合: H.265/HEVC 定数QP 14

第6世代NVEnc 2016年~

GTX1000

第6世代からHDRに対応(自分はHDRで録画してないので詳しく分からず)
第5世代NVEncと同じ設定を流用

第5世代NVEnc 2014年~

GTX900

第5世代から実用的なリアルタイム4K60fpsエンコードに対応
H.265/HEVCに対応したが録画は引き続きH.264/AVCを用いる
3840x2160 60fpsの場合: H.264/AVC 定数QP 24
2560x1440 60fpsの場合: H.264/AVC 定数QP 24
1920x1080 60fpsの場合: H.264/AVC 定数QP 19

第4世代NVEnc 2014年~

GTX800MとGTX745~GTX750Ti

初代NVEncに比べて、実用的な画質になった
1920x1080 60fpsの場合: H.264/AVC 定数QP 24

初代NVEnc 2012年~

GTX600~GTX700くらい OBS31以降は非対応

当時は革命的でしたが、一方で画質が悪いと言われたのがこの初代NVEnc
1920x1080 60fpsの場合: H.264/AVC CBR 50000Kbps

余談

簡単な切り取り編集はLosslessCutがオススメ

再生ソフトはMPC-BEまたはVLCがオススメ

ゲームの場合はウィンドウキャプチャではなくゲームキャプチャを使用

低解像度(1080p以下)の場合ジャギー対策が大事なのでアンチエイリアス4x以上かける
高解像度の場合はアンチエイリアス2x以上

YouTubeにアップロードする場合は.mkvのままでも問題ない

音を良くしたい場合、標準のFFmpeg AACは320Kbpsでも音質イマイチなので、音声エンコーダを「FFmpeg PCM (16-bit)」に設定します
諸事情でAACにしたい場合はWindows版iTunes(Microsoftストア版ではない)をインストールしてCoreAudio AAC 320Kbpsに設定します

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